骨と皮

考えた事 思った事 全部

埋め合わせる

ポッカリ空いた心の穴に
とりあえず「詰め物」でも入れて
埋めようとする
 
人の心はそんな風に動くときがある
 
とりあえず
一時はさみしさと不安が遠のく
そう思い込む
 
穴が開いてることに無自覚だと
穴を「詰め物」で埋めようとしてることも
自覚できない
 
自覚せずに埋め合わせると
とりあえず穴を塞いだ様に見える
「詰め物」に依存する危険がある
 
それが無いとダメだと感じてしまう危険
あるいは「誰か」に依存して
この人がいないとダメだという危険
 
所詮は「詰め物」に過ぎないのにね
勘違いをしてしまうんだ
 
開いた穴から吹き込んだ
冷たい悲しみと寂しさにさらされて
むき出しの心が身を震わせる
とっさに穴を塞ごうと
外へ飛び出して
「詰め物」を探してしまう
あるいは塞いでくれる
「誰か」を
 
本当はその時向かうべきは
外ではなく内側だ
開いた穴のまっただ中をのぞき込み
絡まった原因の根っこを見つけて
自分自身の勉強をするときだ
 
穴が空いたのはなぜか?
「詰め物」で蓋をすると
その下にある原因の根っこに気づけない
悲しみと不安は広がり続ける
 
辛い
何もかも投げ出したいようなときに
気力を出して向き合わないといけないなんて
 
でも
それに気づくまで、何度でも人は繰り返す
何度でも
何度でも