骨と皮

考えた事 思った事 全部

猟師レベル1

体長120cm

体重およそ45キロ

オスのイノシシ
 
猟師免許を取得した
友達の初の獲物
 
止め刺し〜解体まで
一緒に立ち合い
 
なにせ初めてのことだから
ベテラン猟師2人が
助けに来て
作業をリードしてくれた
 
止め刺し(心臓を突いて息の根を止める)も
ベテランがえいっとひと突き
イノシシの断末魔
だんだんと目から光が失われていき
荒い呼吸が少しずつ力を無くしていく
 
その様子を傍らでじっと眺めている
随分と長い時間に感じていた
 
実際、長い時間だったのかもしれない
心臓を突かれても
即死するわけじゃないんだな
意識はあるのだろうか?
ぼんやりとそんなことを考えてた
 
頭の芯の部分に
ジーンと痺れたような感覚が残る
 
こと切れた後は
山から道路まで引きずり出し
川でマダニを洗い落とし〜解体
 
皮を剥がし
腹を割いて内蔵を取り出す
骨を断つ、肉を部位ごとに切り分ける
 
内蔵を入れた袋を運ぶ
まだ、あたたかい
 
山に入ってから全ての作業を終えるのに
およそ3時間
 
「作業覚えて次からは自分でやるように」
とベテランより100回ほど言われる
 
何であれ初めての体験は
一生に一度だけ
 
友人の記念すべき
猟師としての第一歩目に立ち合えて
幸運だった