骨と皮

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成人の日

家の真裏の小学校に
晴れ着を着た若い子達が集まっている
そうか、今日は成人の日か
 
「今日から大人です」と
社会からの要請で人生のステージを
決定されるのはどんな気分だろう?
 
僕は成人式には行かなかった
どうにも関心が持てなくて
後悔するぞと言う人も居たが
今のところ後悔とやらが訪れる気配はない
 
キラキラとした新成人を横目に通り過ぎる
幸いにして
若さを羨んだり、若さを取り戻したいという
憧れもない
今の自分でいることが僕は好きだ
これからもそうで在りたい
 
ネイティブアメリカンのビジョンクエストや
民族によってはタトゥーを入れたり
割礼や、勇気を示すための
子どもから大人への通過儀礼のある
社会と違って現代日本社会は
とりえあえず生きさえいれば「大人」になる。
それは自分で試練を乗り越えて
勝ち取ったものではなく、
エスカレータに乗ってたら通り過ぎました。
みたいな類いのオートマチックなラベル貼りに感じられる。
大した意味など、ない
 
だから、通過儀礼がない分
自分自身により多くを求めていく
必要があると思う
 
通過儀礼はないが
日々生きるということそれ自体が
今は息苦しい社会だと感じるから
毎日を乗り越えることが試練とも言える
 
若さへの憧れはないが
希望はいつも若さの中にあると思う
 
キラキラした新成人を見て
必要以上にでしゃばらず
これからを歩んでいく若い子達の
踏み台くらいにはなれるような
人生でありたい